注文住宅の裏技

坪単価で探すあなたが買える家!一つ上の坪単価で家を建てられる裏ワザも紹介

家を買うための基準に『坪単価』というキーワードがある。坪単価とはその家にかけられた一坪あたりの価値を知るための指標となるものだ。しかし、坪単価がいくらだと言われても、あなたはどのような家が建てられるのかピンと来るだろうか。ここでは、坪単価の違いで家の使仕様がどの様に変化するのか解説する。そして、あなたの予算で一つ上の坪単価の家を建てる裏ワザについても紹介する。これを読んでぜひワンランク上の坪単価の家を獲得してほしい。

 

【坪単価の計算方法】

坪単価とは、建築費用を延べ床面積(坪数)で割ったものであり1坪あたりの家の価値を求めることで家の価値を知る基準として使用される。

坪単価の求め方

 坪単価 = 建築費用 ÷ 坪数

※1坪=3.3m2
 

(例)建築費用 2500万、120m2の場合

 坪数 = 120 ÷ 3.3 ≒ 36.4坪

 坪単価 = 2500 ÷ 36.4 ≒ 68.7万円

 

1. 坪単価で家の仕様はどう変わるのか

まずは坪単価が違うと建てられる家がどう変わるのか簡単に見ていこう。
また、分かりやすい様に大手ハウスメーカーの標準仕様がどのレンジに当てはまるか記載している。
ただし、気を付けてほしいのが、どのハウスメーカーでも標準仕様から付け足していくと坪単価はいくらでも高価になる。
ここで記載している坪単価レンジは標準仕様で建てて、追加注文を行わない場合の最低価格を前提としているので注意してほしい。
 

1.1 坪単価50万以下で建てられる家

いわゆる『ローコスト住宅』に該当する。
 
 

1.1.1 該当するハウスメーカー

坪単価50万円以下に該当するハウスメーカー

  • タマホーム
  • アイフルホーム
  • クレバリーホーム

※標準仕様で建てた場合

 

1.1.2 外観

与えられた建材一覧から選ぶのが基本。それ以外から選ぼうとすると簡単に坪単価が50万を超えてしまう。一見して50万程度までは建材に詳しい人間なければ外観から坪単価を推測できる事は少ない。つまり、坪単価50万程度までなら外観から極端なローコストである事を見抜かれる心配は少ない。壁材は基本的に貼り付け型のサイディングといわれる物が使用される。この為、目立たない角や隣家側にはサイディングの継ぎ目が生じる為、一発で分かる。
 

1.1.3 建材

基本的に建材に選択の余地が無い。建材が最も簡略化されやすい箇所となる。建築基準法には勿論適合するが、極端に高い耐震性、免震性は持ち合わせない。また、機密性、通気性が低いことが多く、見た目は問題ないように見えても、冬は寒く夏暑い家になりがちである。例えば窓が二重サッシではない、断熱材が少ない、または入っていないなどが該当する。
 

1.1.4 設備

 
最低限必要な資材が整った家になる。例えば外観は高級な部材は使われず、比較的安い物が主に使用される。この為、経年で劣化しやすく建てた当初は坪単価が高い家と遜色ないが、10年程度経過すると劣化の差が激しく見える傾向にある。
室内設備としてはキッチン、洗面台、お風呂などは国内メーカーで名の通った所を採用する傾向にあるので問題になることも少ない。ただし、上位機種にするには別途料金がかかる為、こだわると坪単価が上昇してしまう。
 
 

1.1.5 坪単価50万円の家を建築費用に換算するといくらか

 

坪単価50万の標準的な建築費用

標準的な36.4坪の家を建てた場合、建築面積は
建築費用 = 36.4坪 × 50万円 = 1,820万円

 

 
 
 

1.2 坪単価60万で建てられる家

 
ローコストから脱却し、一部にこだわりや快適性能を重視した家を建てる事が出来る。ハウスメーカーで最も多いのがこの坪単価。
 

1.2.1 該当するハウスメーカー

 

坪単価60万円台に該当するハウスメーカー

  • 積水ハウス
  • セキスイハイム
  • 大和ハウス
  • パナホーム
  • ミサワホーム
  • トヨタホーム
  • 無印良品の家
  • 近鉄不動産
  • 一条工務店
  • エスバイエル
  • 住友不動tubo
  • 東急ホーム
  • 東日本ハウス
  • フジ住宅

※標準仕様で建てた場合

 
 

1.2.2 外観

ローコスト同様、指定された建材の中から選ぶのが主流。凝った外装建材などを使用出来る。ただし、余剰金額は大きくないので、外観をこだわると他はこだわる余裕が無くなる。例えばレンガを使用したいとしても外観全てを覆う余裕は無い為、一部をレンガにするなどと言った対応になる。
 
 
 

1.2.3 建材

坪単価60万台ではまだ建材を選ぶ余裕は無い。基本的にハウスメーカーや工務店が指定した材料を使用する。ただ目に見える場所の飾り(梁の木材など)で建築基準に関係しない物ならオプションでお金を払えばつけられる。
 
 

1.2.4 設備

ハウスメーカーや工務店の取引があるメーカーに限られるが、その中から幅広く選べるようになる。設備の中級クラスまでが追加予算無しで採用できる。
 

1.2.5 坪単価60万円の家を建築費用に換算するといくらか

 

坪単価60万の標準的な建築費用

標準的な36.4坪の家を建てた場合、建築面積は
建築費用 = 36.4坪 × 60万円 = 2,184万円

 

 
 
 
 

1.3 坪単価70万以上

 

1.3.1 該当するハウスメーカー

 

坪単価70万円台に該当するハウスメーカー

  • スウェーデンハウス
  • ヘーベルハウス
  • 三井ホーム

※標準仕様で建てた場合

 

1.3.2 外観

坪単価70万以上になると外観に使用する建材にこだわる余裕が生まれる為、60万以下の家と比べると誰の目にも明らかに格が違うと思わせる差が生まれる。具体的には総レンガで覆う、天窓や出窓などの飾り窓を取り付けるなどの低い坪単価では出来なかったオリジナリティが生み出せる。
 
 

1.3.3 建材

建築基準法以上の性能を要求出来る様になる。耐震性、免震性、防火性など不安を感じる箇所に補強を入れることが出来る。
また、無垢材などの所有者の喜びをもたらせてくれる素材を組み込む事が出来る。
 
 

1.3.4 設備

キッチン、洗面台、お風呂、トイレなど最高級グレードまでを選べるようになる。更に窓に取り付けるシャッターに自動開閉装置が付けられるなど快適性能を追求した特殊機器を選択できる。(坪単価の高い住宅街では朝にシャッターが自動で上がる『ヒュン』というモーターの作動音がそこかしから聞こえる)
 

1.3.5 坪単価70万円の家を建築費用に換算するといくらか

 

坪単価70万の標準的な建築費用

標準的な36.4坪の家を建てた場合、建築面積は
建築費用 = 36.4坪 × 70万円 = 2,548万円

 

 
 

2. 一つ上の坪単価で家を建てられる裏ワザ

あなたが求める家の坪単価がどのレンジあるか分かっただろうか。
多くのハウスメーカーは坪単価が60万円台に属している。
しかも、標準価格の状態で60万円であり、少しでもオプションを追加するとすぐに坪単価は上昇してしまう。

出来る事なら、用意できる金額で一つ上の坪単価で家を建てたいところだ。
しかし、そんなことが可能なのだろうか。

答えは、『できる』だ。
その方法をお教えする。
 

建築費用というのは常に一定で値引きが出来ないものと思われがちである。
しかし、実はそうではない。建築費用は値引き交渉が可能なのだ。
建築費用を値引きさせる事により、予定資金以上の価値がある設備やデザインを取り入れることが出来る。
 
ただし、ハウスメーカーや工務店に向かって単純に『値段を引いてくれ』と言っても簡単には値引きはしてもらえない。
冷たく『無理です』と言われて断られるのがオチだ。
 
では、どうすれば値引きを引き出すことが出来るのだろうか。
詳細は当サイトの『建築費用の値引きを引き出す究極の裏ワザ』で詳しく紹介している。
あなたが自分の予算の一ランク上を狙うのであれば是非参考にしてほしい。

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